火曜の朝、いつものように幼小中学校で絵本の読み聞かせをしました。
そのメンバーの方から、うちの近くにとってもきれいなビーチがあると聞いて、すぐに行ってみたのです。
森の中はやわらかい赤土の道です。
ちょっと大きめの泥たまりを通るとき、ズンン・・とはまってしまいました。
前に、後ろに、ぐんぐんアクセルを踏みますが、完全にはまって身動きが取れません。
車の外に出て様子を見ると、タイヤが全部、泥につかっています。
車体ぎりぎりまで、泥に入っています。
泥の中には、ダンボールの切れ端や、板などがあり、先人たちの苦労のあとが見えます。
森の中でしずかに傾く、愛車の銀ちゃん。
沖縄の中古車は、走行距離10万キロ以上が普通です。
この銀ちゃんもかなりの高齢、いつも老体にムチ打ってがんばってくれています。
どうした!こんなところでくじける銀ちゃんじゃないでしょ!
私にはなすすべがないので、近所の修理工場のおじちゃんに電話しました。
はいよ~と、すぐに駆けつけてくれました。
ヒモをつけて、後ろのおじちゃんの車で引っ張ることになりました。
おじ 「なんでこんなことになったわけ?」
おかめ 「いや、あの、海がきれいなとこがあるって聞いて・・・」
おじ 「そうかぁ~、このすぐ先だのに~」
おかめ 「あれ?怒らないの?なんでそんなことするか~って」
おじ 「やってしまった後に言ったって、しょうがないだろう?
やる前だったら、そんなことするな~って言うけど、後だったら言わないよ~」
うーん、おじちゃんの言うことはいつも正しい。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだ銀ちゃんはぬけません。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだカブはぬけません。
の「大きなカブ」を読んだんです、朝の読み聞かせで。
なかなかぬけず、私も銀ちゃんに乗りこんで、せーの!で一緒にバックしました。
気分は「ファイト一発!」のケインです。
アクセルをグッと踏むと、泥沼に沈んでいた車体が、グンッと陸に乗り上げました。
ちょっと見えませんが、銀ちゃんの車体は泥だらけです。
泥の中で何度も思いっきりアクセルを踏んだので、泥のシャワーをあびたのです。
そして窓を開けたままアクセルを踏んだので、わたくしも泥だらけであります。
「ありがとうございます!でも海を見ないまま帰るのも残念だなぁ~」
という、わたくしの要望で、「おじちゃんガイドと行く海ツアー」が始まりました。
泥にはまらないよう気をつけて、草をかき分けて行きます。
~つづく~
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今回で、記事数がちょうど100になりました。
いつもありがとうございます。