10月上旬、海の近くに住む友達のお家に行きました。
玄関のドアを開けると、目の前に水槽が!
その上には小さなタッパーが乗っています。
なにやら、生き物がうごきまわっています。
中にいたのは、生まれたばかりのウミガメ兄弟!
小さな手足をバタバタしながら泳いでいます。
近くのビーチで、ウミガメが一斉に孵化したそうです。
ウミガメたちが海に泳いでいったあと、孵化したこの子達。
取り残されていたのを見つけて、友達家族が連れて帰りました。
そして海に放流するまでの間、こうして育てているとのことでした。
恩納村には、ウミガメが産卵するビーチがいくつもあります。
うちの近所にある村営ビーチでも、今年ウミガメが産卵したそうです。
ウミガメ達の安全のため、このことはしばらく秘密でした。
そして無事子ガメたちが海に出発してから、公表されました。
カメとあくしゅ
・・うちから車で5分のビーチで、ウミガメママが泣きながら出産してたなんて!
考えてみれば、すごいことです。
出産に立ち会うのはムリでも、海に泳いでいくウミガメたちは見たかったなぁ・・・
ママが痛みに耐えぬいて、やっと産まれた小さな命。
あ、これは産まれたての息子の写真でした。
今ではもう小学1年生・・・ってその話じゃなくて。
そうそう、こんな感じで卵から孵った小さな命の話です。
ウミガメママは、100個以上の卵を産みます。
そしてその卵を、砂の中に埋めるそうです。
こうすれば、卵を隠すことができます。
また、砂に包まれた卵は太陽の光で温められて、孵化します。
満月の夜、卵が孵ると、子ガメ達は砂の中にもぐります。
そしてある晩、一斉に海に帰っていくそうです。
美ら海水族館Tシャツ
ウミガメがくるビーチを持つ区の、区民の方から聞きました。
子ガメたちが海に泳ぎだすとき、区内放送が流れるそうです。
「みなさん、これから子ガメたちが大海に出発しますよー。
カミグァー、チバリヨー(カメたち、がんばって)!」
というのかはわかりませんが、微笑ましい話です。
美ら海水族館
ビーチで産まれたウミガメは、卵を産みに同じビーチに帰ってきます。
それは今から、約30年後。
戻ってこられるのは、5000頭のうち、わずか1頭だけなのだそうです。
大きくなって、また村のビーチに戻ってきてほしいですね。
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