紅型の着物屋さん

紅型の着物屋さん 草履と足袋  三味線の記念公演が、2週間後に迫っています。  今週初めに、ホールの音響・照明さんとの打ち合わせがありました。  今日は、告知記事を載せてもらうため、新報さんの本社に行ってきました。  (沖縄県の地元紙は、「琉球新報」と「沖縄タイムス」です。) 紅型の着物屋さん 三味線ずらり  明日は、パンフレットの校正のお手伝いをします。  一つの公演に、こんなにたくさんの方々の時間と労力がかかっているとは・・・  でも単純におもしろいです。私は気楽な弟子の身なので。  今日も社会科見学みたいに、「ほぅ、ほぅ」と言いながら社屋を見てきました。 紅型の着物屋さん 工工四(楽譜)もずらり  さてさて、公演のための衣装を買いにやってまいりました。  うるま市にある、大きな三味線店です。  『あそこに行ったら何でも売ってるから、衣装注文してくればいいよ~』  師匠に前々から言われていたのです。 紅型の着物屋さん エイサーの大太鼓  そうは言っても、琉球衣装の「り」の字も知らない、わたくしおかめ。  今回はお願いして、師匠について来てもらいました。  元はタタミ何畳分かだけのお店から始まったという、このお店。  現在は、三味線、琉球衣装、エイサーの衣装と道具などが、所狭しと並んでいます。  紅型の着物屋さん レジの様子  玄人っぽいお客さんたちが、慣れた様子で注文しています。  忙しそうに走り回る店員さんたち。  声をかけるのも、ためらってしまいます。  そんな中、ずんずん奥に入っていく師匠。 紅型の着物屋さん 反物の数々  「奥さん、いるか?」  お店のお姉さんに、大声で呼びかけます。  「古典と民謡の衣装!」  用件のみを簡潔に伝える、マイペースな師匠。 紅型の着物屋さん 色とりどりの紅型  三味線の音楽には、古典音楽と琉球民謡があります。  琉球王朝時代、三味線は身分の高い役人たちが楽しむものでした。  その頃に演奏されていた宮廷音楽を元にしたものが、「古典音楽」。  庶民の間で広まった大衆音楽が、「琉球民謡」です。 紅型の着物屋さん 男の人用の反物  「古典」と「民謡」は、クラシックとポップスくらい違います。  ですから、古典も民謡も演奏する流派は少ないようです。  うちの会では両方演奏するので、両方の衣装を準備します。  ちょっと説明長くて、すいません。 紅型の着物屋さん 熱心に見ていますね  古典の女の人の衣装は、紋付きはかまです。  ですから、注文はいたってシンプル。  流派とサイズを伝えるだけです。  「寸法はかって!」  師匠に言われ、メジャーを取りにいく奥さん。 紅型の着物屋さん 奥にはエイサー用の小物たち  ・・・・・しばらく経っても、奥さん、帰ってきません。  まだかなぁーと店内を見渡すと、他のお客さんとゆんたくしている奥さん。  ハッと思い出した様子で、こちらに戻ってきた奥さんに、師匠が笑顔で一言。  「あい!オバサン、ぼけたか」  ・・・そう、今思えばここから師匠の超マイペースショッピングが始まったのです。  ~次回につづく~  



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