那覇にある、世界遺産の「識名園(しきなえん)」にきました。
琉球王朝時代、中国からの冊封使をもてなすため、迎賓館のような役割を果たしたそうです。
さて、インフルエンザにかかった娘は、やっと立てるようになりました。
今回はせっかく王様のお庭に来たので、姫さま気分で案内してもらいましょう。
冊封使どの、ようこそ琉球王国にお越しくださいました。
さぁ、こちらへおいでくださいまし。
ここが、われら王族の庭でございます。
現在は250種以上もの植物が植えてあるのですよ。
庭の中心にある、池に着きました。
ここに船を浮かべて遊ぶのも、この庭の楽しみの一つでございます。
では御殿に御案内しましょう。
後ろについてくるのは、兄のぽっちゃり王子です。
先ほどすれ違った観光客の方々が「うどん?」とおっしゃっていました。
正しくは、「御殿(うどぅん)」でございます。
お客様を迎える茶室など、大小含めて15の部屋がございます。
現在では、こちらで琉装ウェディングを挙げることもできるのですよ。
「姫さま、どうかお気をつけ下さいませ~」
じいやまで、付いて参りましたね。
この庭は「回遊式庭園」と申します。
自然の石で造られた、このアーチ橋や、奥に見えます築山、
石畳の道を歩いて、六角堂のあずまやへ。
季節ごとに変わりゆく、自然の彩りを楽しみながら、池の周りを歩くのです。
ここは、庭の周囲を一望できる「勧耕台」です。
見てください、この広々とした大地を。
琉球王国は、これほどまでに広いのです。
この琉球王朝の権威を、国に帰って皇帝にどうぞお伝えください。
・・・と、姫さまがおっしゃったかどうかはわかりませんが、セレブな気分で回ってみました。
ちなみに、最後に出てきた展望台からは、海が見えません。
でも沖縄本島は長細いので、本当はすぐそこに海があるはず。
琉球王国が大きいと思わせるために、わざとこのように作られたそうです。
識名園は太平洋戦争の際に消失し、1950年から行われた工事で再現されました。
ちょうど庭師さんが、落ち葉のお掃除中でした。
植物がたくさんあるので、毎日お掃除で大忙しだそうです。
すぐに手伝いたがる、姫さまたち。
沖縄でよく見かける「ランタナ」というかわいい花です。
1月末からは、梅や桜も見られるそうですよ。