沖縄の「ナイチャー」です

おかめはちもく

2011年08月30日 10:07

 北谷町(ちゃたんちょう)の砂辺(すなべ)ビーチに来ました。  ダイバー達に人気のビーチで、米軍基地に近いため、屈強な軍人さん達がたくさん泳いでいます。  沖縄には複数の米軍基地があり、沖縄本島の総面積の約20%は基地に使用されています。  しかし、沖縄中に軍人さん達が住んでいるわけではなく、基地の周りにマンションがあったり、外人住宅と呼ばれる建物が密集しています。    沖縄は、地元の人の居住区、米軍基地、観光地、の3つに分けられると思います。  そして、その3つはほとんど重なることなく存在しています。  うちの村にも、古い集落、米軍基地、リゾート地があります。  芸能人の別荘もあるリゾート地区の隣りに、昔からの神様(ノロ)を祀っている古い集落があります。  私が住んでいる地区も古い集落で、内地出身者はとても少ないです。  先日、職場の建物に入ろうとした時、すれちがったオバアに言われました。  「わぁー、ニホンジン!」  こんなにハッキリ言われることは少ないですが、似たことはよくあります。  「内地の人?」「ヤマトから来た方ですか?」  気にしないふりをして、あ、はい。と答えています。    例えば、人間関係のトラブルに悩んで、友達に相談したとき。  「・・・その相手、内地の人?」  かならず聞かれます。    「ううん、沖縄の人だよ。」と言うと、  「ふーん。」  「・・・・うん、内地の人。」と言うと、  「やっぱり!ナイチャーだと思った!」  ・・・私もナイチャー(内地出身者)なんですが。  そのトラブルの相手の割合、ちゃんと数えてる?    ナイチャー    正正正   ウチナーンチュ  っていう集計結果が、目に浮かぶんだけど・・・。  とは、もちろん言えません。  逆に「内地の人は、肌もきれいだし、洗練されててあこがれる」と言われたりもします。みんな、内地の人にイメージ持ちすぎ!と言いたくなります。  では沖縄に住んでいるナイチャーの方々は、どんな人達でしょうか。  私は、ナイチャーの方に会うと、必ず聞いています。  「どうして沖縄に住もうと思ったんですか?」  その答えは、さまざまです。  「この村に一人旅で来て、気に入っちゃって、そのまま?」  「(海に)潜るのが好きで、バイトで来た沖縄の島でダンナに会って」  「・・・なんか親戚とかから、離れたいなぁと思って」  「結婚して、”どこに住みたい?せぇの!”で、二人同時に”沖縄!”って」  いやいやいや、みんなすごい!  それでほんとに沖縄に住んでるんだから、すごい。  私なんぞは、しょせん2年間しか滞在しない身ですから。  沖縄に来た理由も、  「主人の転勤で」って、普通すぎですから。  「沖縄の風に呼ばれて」とか言ってみたい。    夕暮れのビーチを、轟音と共に米軍の戦闘機が飛んでいきます。  沖縄に住もうと決めて、いろいろ大変なことも乗り越えて移住を成し遂げている。ナイチャー友達たちには、フロンティアスピリッツを感じます。  そのせいか、沖縄のナイチャー達は、個性的です。  みんなそれぞれ、武勇伝を持っています。  「ナイチャーと、内地に住んでいる人は全っ然ちがうよ!」  と私はよく、ウチナーンチュの友人達に言っています。    私はもちろんウチナーンチュではなく、たくましいナイチャーの皆さんとも違う、普通の内地出身者です。  ですから、だれを見ても面白く、あぁブログに書いてみたいと思ってしまいます。  そして、いずれは村を去る予定の者です。  集落に永住することを決めた人達は、ブログでいろいろ書くことは難しいと思います。  そんなわけで、私は普通の内地出身者として、これからも感じたままを書いていきたいなぁと思っております。  いつも私のひとりごとにお付き合い頂き、ありがとうございます!

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