となりの牛舎と軍用地跡地の開発

となりの牛舎と軍用地跡地の開発(20110216)

 家の隣りにある牛舎です。
 一番手前が闘牛の「うらにわマックス」、その奥にメスの牛トリオがいます。このウシ達、いつ写真を撮ってもばっちりカメラ目線です。

となりの牛舎と軍用地跡地の開発

 最近、この牛舎にイヌが来ました。「名前つけてね~」と牛舎のおじさんが言ってくれたので、「スバル」という名前をつけました。
 このあたりは夜はほんっとうに真っ暗なので「星団すばる」もよく見えます。うちの近所にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の沖縄支部もあります。は、いいとして、

となりの牛舎と軍用地跡地の開発

 ウシです。はやく草をちょうだいぃぃ~とちょっとあられもない表情になっています。
 このウシは妊婦さんで、夏には子牛が生まれる予定です!出産に立ち合わせてもらう予定なので、これから楽しみです。

となりの牛舎と軍用地跡地の開発

 今回はちょっと真面目な話を書きます。
 ここは本当にのんびりした場所ですが、あと2、3年で牛舎は立ち退かなければならないそうです。大がかりなリゾート開発が行われるためです。私達が数年後、ここに訪ねてくるときには、一体どんな光景が広がっているのか・・・。  アメリカ占領下の時代、この一帯には米軍の通信基地があったそうです。本土復帰は1972年、今からたった40年くらい前は、お金はドルを使い、車は右側通行だったのです。私が今接しているほとんどの人達がそんな時代を乗り越えてきたんですね。  米軍の基地がある場所は「軍用地」と呼ばれ、軍用地の所有者には借用料が支払われます。(実際にはこのお金は日本政府からの交付金または補助金で支払われています。)  米軍から受ける沖縄県民の基地収入(基地があることで得られる収入:軍用地料、基地内で働いている日本人の収入、軍人や軍関係者の消費支出)は沖縄県民の年間総収入の5%を占めています。

 ・・・・・ということも、私は沖縄に来るまでよく知りませんでした。  沖縄に来て思ったのは、基地の問題は複雑なのだということです。軍からの収入がたくさんあること、うちなーんちゅがとても大切に思っているご先祖さまからの土地を基地に使われるということ、今までの戦争や事件の歴史・・・・。世代によっても、地域によっても、それぞれにいろんな考え方があるようです。

 また沖縄の人達、特に田舎の人は協調性を重んじます。周りと違う考えや、目立ったふるまいは避ける傾向があるようです。それは沖縄に限ったことではなく、小さな町ならどこでもそうでしょう。  笑顔でも本当はどう思っているのかわからない。話を聞いても、基地に賛成なのか反対なのか本当のところはわからない、と聞くことがあります。

 基地の立ち退きを望む一方で、立ち退いた跡の広大な土地をどう利用するか、という問題もあります。私のアパートの一帯は、まさにそんな、開発されないままになってしまった軍用地跡地なのです。
 このきれいな自然を残してほしい、と私は思いますが、やはりそれはナイチャー(内地から来た人)の考え方なのでしょう。

 話が長くなりましたが、私のつたない説明でも、少しでも伝わればと思って書きました。
 内地に住んでいたときは、私は何も知らなかったからです。



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この記事へのコメント
おかめはちもくさん

こんばんは~


いゃ~~凄い

住んでみて分かる事ってありますよね。

それにしても、おかめはちもくさんが見た沖縄、どんどん内地にも発信されるといいですね♪

田舎暮らしは大変なのに、慣れ親しんでいる、おかめはちもくさんってきっと素敵な方なんでしょうね。
Posted by 未来☆ at 2011年02月28日 19:51
 未来☆さん、コメントありがとうございます!

 未来☆さんはずっと沖縄の方なんですか?私なんかが書いていいのかな、とずっと思っていたのですが、内地の友達に知ってもらえたらと思って書きました。

 いえいえ、私は2年弱ここにいて、また内地に帰る予定なので、ここに移住してきてちゃんと生活している方々を見ると、ほんとに尊敬します。

 だんだん暖かさを通り越して、暑くなってきましたね!沖縄の冬は思ったより寒かったですが、思った以上に短かったです。
Posted by おかめはちもくおかめはちもく at 2011年02月28日 20:58
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