村で生まれた、子ガメたち

おかめはちもく

2011年10月25日 20:58

 10月上旬、海の近くに住む友達のお家に行きました。  玄関のドアを開けると、目の前に水槽が!  その上には小さなタッパーが乗っています。  なにやら、生き物がうごきまわっています。  中にいたのは、生まれたばかりのウミガメ兄弟!  小さな手足をバタバタしながら泳いでいます。  近くのビーチで、ウミガメが一斉に孵化したそうです。  ウミガメたちが海に泳いでいったあと、孵化したこの子達。  取り残されていたのを見つけて、友達家族が連れて帰りました。  そして海に放流するまでの間、こうして育てているとのことでした。  恩納村には、ウミガメが産卵するビーチがいくつもあります。  うちの近所にある村営ビーチでも、今年ウミガメが産卵したそうです。  ウミガメ達の安全のため、このことはしばらく秘密でした。  そして無事子ガメたちが海に出発してから、公表されました。  カメとあくしゅ  ・・うちから車で5分のビーチで、ウミガメママが泣きながら出産してたなんて!  考えてみれば、すごいことです。  出産に立ち会うのはムリでも、海に泳いでいくウミガメたちは見たかったなぁ・・・   ママが痛みに耐えぬいて、やっと産まれた小さな命。  あ、これは産まれたての息子の写真でした。  今ではもう小学1年生・・・ってその話じゃなくて。  そうそう、こんな感じで卵から孵った小さな命の話です。  ウミガメママは、100個以上の卵を産みます。  そしてその卵を、砂の中に埋めるそうです。  こうすれば、卵を隠すことができます。  また、砂に包まれた卵は太陽の光で温められて、孵化します。  満月の夜、卵が孵ると、子ガメ達は砂の中にもぐります。  そしてある晩、一斉に海に帰っていくそうです。  美ら海水族館Tシャツ  ウミガメがくるビーチを持つ区の、区民の方から聞きました。  子ガメたちが海に泳ぎだすとき、区内放送が流れるそうです。  「みなさん、これから子ガメたちが大海に出発しますよー。   カミグァー、チバリヨー(カメたち、がんばって)!」  というのかはわかりませんが、微笑ましい話です。  美ら海水族館  ビーチで産まれたウミガメは、卵を産みに同じビーチに帰ってきます。  それは今から、約30年後。  戻ってこられるのは、5000頭のうち、わずか1頭だけなのだそうです。  大きくなって、また村のビーチに戻ってきてほしいですね。  関連記事: 2011/02/12 「カメの赤ちゃんを拾いました」  2011/02/26 「サメも食べる、ウミガメも食べる」  2011/03/16 「ビーチクリーンとウミガメの骨」

関連記事