区長さんと、米軍基地内のダムを探検しました

おかめはちもく

2012年05月25日 05:56

 南恩納区(みなみおんなく)公民館に行くと、区長さんから言われました。  「一緒にダムに行きませんか?」  公民館の雨靴を借りて、トラックに乗っていざ出発。  南恩納区には、区民の人達のためのダムが3つあります。  ダムからの水が来るお家は、飲み水以外は全てダムの水を使っているそうです。  山の上にある貯水地です。  向こうに海が見えます。  バルブをゆるめると、ザバーッと水が出てきました。  中に詰まっている小さなゴミを取り除いて、掃除しています。  このタンクに、山のダムから送られた水が貯まっていて、  区長さんが開けているタンクで、砂と砂利でろ過をします。  その下のタンクで、炭でろ過したあと、各家庭に送られます。  恩納村でも、山がある区はほとんどが独自のダムを持っているそうです。  しかしこの、砂、砂利、炭による自然ろ過システムがあるのは、南恩納だけ。  また、ダムと貯水池、各家庭の高低差を計算し、電気を使わずに水を送っています。  数十年前から、このエコなシステムを作り上げていた先輩たちはすごい。  そう、区長さんはおっしゃいます。  ダムがあることは知っていましたが、まさか米軍基地内にあったとは。  区長さんはこのために、米軍基地のカギも持っているんです。  トラックは、がたがたの山道を弾むように進んでいきます。  「ここからは、バックで下ります」  え?今なんと?  突然、バックで坂を駆け下りていくトラック。  こ、こわいぃ~!!  細い道なので、バックで下りないと帰りにUターンできないそうです。  車を停めて、ヒモをつたって下りていきます。この下に・・・  ダムがありました。  「ダム」というと、さっき見たプールのような貯水池を想像していたのですが。  ここは、森の奥の「池」という感じです。   南恩納の山奥って、こんなにきれいなんだ・・・・。  ウリボウが走っていることもあるそうです。  ウリボウ=生後4ヶ月以内のイノシシです。  木が倒れていました。  区長さんが木をよけながら、なにかを取っています。  キクラゲです。  区長さんが小さい頃は、山で木の実を食べながら遊んだそうです。  山道をどんどん進んでいきます。  天気が悪い日のあとや、ダムからの水が濁っていると連絡があったとき。  ここを一人でまわって、点検しているそうです。  こわくないんですか?と聞くと、  ここに来るの、大好き!とのことです。  このダムから貯水池まで続くパイプに沿って、歩いて点検することもあるそうです。  ・・・区長さんの仕事って、ほんとに多岐にわたっています。  予算や区有地の話や、会議や式典への出席、ハブの管理、ダムの点検・・・。  っていうか、なんだこの道は!  土砂崩れで、道が半分くらい削れてます。  道路の右側も崖です。  落ちるー!と悲鳴を上げると、恐いなら降りて歩いたら~?と言われました。  ・・・歩くのもこわい!  土砂崩れ、のぞいてみました。  ひぃー。  ・・・こんな仕事があるって、わかってたんですか?  はい!と笑顔で答える区長さん。  たくましいなぁ~。  南恩納区始まって以来、初の女性区長。  おかめ家が地域に入っていく、きっかけを作ってくれた方です。  またおもしろい場所があったら、見学させてくださいね~。  ※60000アクセスの数字を見た方、おしえてくださいね!
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