読谷村にある「沖縄黒糖」に来ました。
こちらのお店では、黒糖の製造・販売を行っています。
そして、「黒糖手作り体験」ができるのです。
工場脇にある、小さなさとうきび畑。
この日は、石川県から母ノッチが来ていました。
「さとうきびの作り方」についてのパネルで勉強中。
運ばれてきたばかりの、さとうきびの束。
工場の近くにある、契約農家さんから運ばれているそうです。
ちなみにこれは、うちの近くにある広大な畑です。
ずーっと、さとうきび畑が続いています。ざわわーざわわーざわわー
このあたりの特産品なんですね。
さてさて、さとうきびを1本握って、さっそく体験スタート!
最初にあるのは、「圧搾機(あっさくき)」です。
さとうきびを、クルクルまわっている機械の中に押し込んでいきます。
バリバリバリバリー!っという音がして、固いさとうきびがつぶされます。
・・・・・ちょろ、ちょろちょろー。
さとうきびからしぼられた汁が、ゆっくり出てきます。
あれ?黒糖なのに、黒くない。
黒糖って、黒いさとうきびの汁から作られるんじゃなかったの?
一度通したさとうきびを、また何度もつぶす、工場のおじさん。
おじさんの後ろにあるのが、しぼられきった、さとうきびです。
この残りかすが、次の工程の燃料として使われています。
それにしても、この工場に広がる、あまーい香り!
香ばしい黒糖の香りが、たまりませんなぁー。
しぼられた汁は、ホースを伝ってタンクにたまります。
これを遠心分離機などに入れて、きれいな状態にします。
さとうきびの汁を釜に入れて、グラグラ煮詰めています。
・・・・・ハッ!と気づいた、おかめ。
「まさか、黒糖ってキャラメルみたいにして茶色くなってるんですか?!」
そうなんです。
黒糖って、さとうきびの種類ではなくて、煮詰めたときに黒くなるんですねー。
え?そんなの当たり前?
いやー考えたことありませんでした。
四角いコンテナに入った黒いさとうの汁が、製糖工場内に入ります。
さとう汁が入ってくるのを待っている、工場内の方たち。
こうやって、全工程が見られるのは楽しいですね。
私なら、どこの工程の係になりたいかなーと考えます。
工場内のホースから、熱々のさとうの汁が流れてきます。
これを次々と薄いバットに入れていきます。
手際いい!
どの工程も、1日中同じ動きをするので、腰痛持ちの私にはきつそうです。
特に、汁を煮詰める係は大変そう・・・
黒い汁が入ったバットを、テーブルに並べていきます。
バット、けっこう重そうだな・・・やっぱり私には無理か、
とまだ悩んでいる、おかめ。
実際、このように黒糖を手作りする工場は、現在では少ないと聞きました。
機械化されている工場が多い中、こちらでは手作りにこだわり続けているそうです。
大きな扇風機で、黒い汁を冷まします。
これでようやく、黒糖が完成するんですねー。
この工場では、沖縄産さとうきびを使用しています。
しかし国産さとうきびは収穫量が多くないそうです。
黒糖だけでなく、日本中に出回っている各種のお砂糖。
そのほとんどは、輸入のさとうきびで作られているそうです。
固まりかけの黒糖を、スッスッと四角く切っています。
このできたての黒糖は、やわらかくてとってもおいしいんだとか。
ぜひ食べてみたい!
というわけで、いよいよ黒糖を手作りします。
煮詰めて、黒くなったさとうきびの汁。
いい香りですが、まだ水のようにサラサラしています。
鍋からアルミ皿に流し込みます。
この作り方なら家でもできそう、と思って聞いてみました。
さとうきびは冬が収穫シーズンです。
今の時期に販売されているのは、100%さとうきびではないのだそうです。
水飴や凝固剤などが含まれているとのこと。
畑からさとうきびをもらってきても、自分では作れないんですねー。
でも「黒糖がおいしいシーズンは冬」というのを学びました。
冬の楽しみができました。
さぁ、この汁を割り箸でぐんぐん混ぜます。
冷えるとだんだん固まって、カレールーのようになってきます。
最後の混ぜる工程が、意外と大変でした。
よく混ぜて空気を入れるのが、おいしくできるコツなんだとか。
さとうきびには種類がいくつもあって、それぞれ味が違うそうです。
さとうきびの産地や種類、黒糖の製法などによって、風味は様々。
いろいろ食べ比べてみたくなりました。
できたての柔らかあったかい黒糖、とってもおいしかったです!
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