牛舎なう！

　「昼下がりに友達と、ケーキ屋さんでお茶」することになりました。 　こんなマダムみたいなことをするのは、今日が初めてです。 　なぜ突然ケーキが食べたくなったのか。 　今思えば、なにか予感がしたのかもしれません。 　いつもはおしゃれなケーキ屋さん、今日はこんな状態でした。 　「ごめんね～！今日はこんなだわけ～」 　友達と顔見知りの店員さんは、申し訳なさそう。 　「明日だからね～」 　と、当たり前のように、すみっこの席に座る友達。 　明日、3月14日といえば公立高校の合格発表日・・・。 　そう思って、のしを見ると「祝・合格」の文字が。 　「沖縄ではこんなだわけ！」と、友達。 　・・・どんなだわけ？ 　沖縄では、高校合格お祝いパーティを盛大に行うそうです。 　子供から「合格」の連絡を受けた親は、すぐに親戚中に連絡。 　そしてパーティの手配をするそうです。 　パーティは家で開かれ、親戚や友人が呼ばれます。 　沖縄は「親戚」だけで何十人もいますから・・・。 　なんだか、話がすごすぎて詳細はよく聞き取れませんでした。 　沖縄人って、こういうパーティを年に何回するんでしょう？ 　お正月、お盆、誕生日、クリスマス、合格祝い、結婚祝い、新築祝い、出産祝い・・・・・。 　もちろんこんなに盛大なのは、特別なときだけのようですが。 　家の人達は、次々やってくるお客さん達を料理とお酒でもてなすそうです。 　友達の話をここまで聞いて、ハイ！と手を挙げるおかめ。 　「明日、わたしもパーティに呼ばれてるよ！ 　 合格祝いのプレゼント、何がいいかなぁ？」 　「プレゼント、要りません。お金です、ハイ。」　 　お金！・・・いくら？ 　「恩納村の人だったら3000円。」 　・・・へぇぇー。勉強になるわぁ。 　家でそれだけのパーティを開くって、相当大変だと思います。 　沖縄の人って、ほんとにマメ！ 　「『飲みニュケーション』さぁね。」　 　いや、ダンナさん達はずっと呑んでるらしいけど、奥さんは大変なことでしょう。 　ここにあるのは、内祝い用のお菓子なのだそうです。 　1世帯で、こういう内祝いを何個くらい頼むんですか？ 　「昔はもっとだったけどね。今は、30～50個頼んで、あとは追加とか。」と、ケーキ屋さん。 　昔は、お店で内祝いのシフォンケーキを1000個焼いて、山積みにしていたそうです。 　「うちの甥っ子も、明日発表だから～。 　 合格の連絡もらったら、鯛の尾頭付きもってお祝い行かないと！」と友達。 　ところで、パーティって何時までなの？ 　「最後のお客さんが帰るまで。」 　明け方まで続くそうですよ。 　あぁ、明日が楽しみ。
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