海で椰子の実さんに別れを告げ、
次はジャングルトレッキングです。外から見るときれいな森ですが、一度足を踏み入れると、そこは植物と生き物達の世界。急に自分が小さくなった気がします。足元には枝がからみ、耳元の葉っぱにくすぐられ、ドキドキしながら進みます。
「この葉は、トトロが雨の日にカサにしていた葉のモデルなんですよ。」ガイドさんが言います。
今の大きさでも、息子ならカサにできそうな大きさですが、もっと生長するそうです。トトロ、この森ならいそう・・・。高い木々を見上げます。
森には川が流れています。この上流にある湖を目指します。トレッキングには山登り用の靴で行くのかと思いましたが、川がずっと続いているので、ビーチシューズで来た訳がわかりました。
大きな川で、流れが急な所もあります。目の前は、静寂に包まれた厳かな自然。人間が入っていいのかな、とひるんでしまいますが、
人が入ると、急に怖くない景色になるから不思議です。
ジャングルには大きなトカゲがいたり、所々に生き物が食べられた跡が残っていたりします。大人の方がおっかなびっくりなのに対して、子供達はぐんぐん進んでいって頼もしいばかりです。
これはオオゴマダラという蝶のさなぎです。よーく見ると、金色と黒色なのが見えますでしょうか。ツタンカーメンのような金ピカのさなぎ、まさに自然が生んだ芸術です。
去年、息子の幼稚園の木に、オオゴマダラのさなぎが三つぶら下がっていて、みんなで大切に飼っていました。沖縄以南で見られる、日本最大の蝶々です。人間の手のひらくらいの大きさで、ひらりひらりと飛ぶ姿がとても美しいです。
ガイドさんは道なき道をどんどん先導してくれます。木を乗り越えたり、つたをくぐったり、まさに大冒険です。
3歳の娘も、いつものような「のどかわいた~」とか「つかれた~」という言葉はなく、すべりそうになりながらも、がんばって川を渡ります。
西表島の探検、次回が最終回です。おかめファミリーは果たして湖にたどり着けるのか?! ~つづく~