沖縄自動車道の、電光掲示板です。
「
渋滞予測 4月8日(清明)」
清明。「シーミー」と読みます。
沖縄ではこの日、親戚のみなさんでお墓参りをします。
お墓は海辺や森の中、いろんなところに建てられています。
そこに車がだーっと停められているので、すぐにシーミーだなとわかります。
お墓にお供え物をして、一族でお食事していて楽しそうです。
スーパーのちらしにも、シーミーのお供え物が並んでいます。
ですが、お墓参りは沖縄人(ウチナーンチュ)の方々がするもの。
おかめはいつも、遠くで指をくわえて見ているだけでした。
さて。
4月8日は、家庭教師の日でした。
いつも元気なご家族ですが、朝からもう大賑わいでした。
シーミーに用意する、ウチカビやお線香、お供え物にオードブル。
全て揃っているか、確認するお母さんたちの声。
「そろそろお墓に行くから~!」
お母さんが部屋に来て、言いました。
「先生も、シーミー行く?」
行きたーい!!
というわけで、シーミーにおじゃまさせて頂きました!
地域のお墓が集まっている一帯は、車がびっっしり。
「ここは
墓地団地なんですよ~」と、お母さんの妹さん。
「墓地団地」。
御先祖様たちが生きているという感覚から生まれた言葉ですね~。
オバアがあの世のお金、「ウチカビ」を燃やします。
「3万グヮンか?7万グヮンにするか?」と相談しています。
あの世のお金は、単位も違うそうです。
「その束、全部あげたらいいんじゃないの?」
「あの世でもお金って要るの?」
私が訊きたいことを訊いてくれる、子供たち。
あんまりあげると、あの世でのお金遣いが荒くなるから~。
あの世の税金は高くて、「生きる」のが大変って~。
お父さんはお金にしっかりしていて、自分のお葬式にかかった金額まで知っていたんだよ~。
あの世のことを楽しそうに話す、ご家族たち。
沖縄では家族が亡くなると、7日以内にユタの話を聞きに行くそうです。
するとユタが、あの世での暮らしぶりを教えてくれるとのこと。
一人ずつお線香をあげて、ウートートー(拝み)しました。
そして、ウサンデーといって、御先祖様のお食事のお下がりをいただきます。
この手前にあるお供え物は9品で、すべて意味があるそうですよ。
あぁー、沖縄って奥が深い。
そしてシーミーは、ありがたくて、おいしくて、楽しい!
お墓の前にブルーシートを敷いて、テントを張ってお食事する。
こんなに楽しいお墓参りだから、みんなが集まって続いていくんだと思います。
内地のお墓のイメージとは、あまりにも違いますね。
でも、お墓参りって大切だなぁ。
今度、金沢に帰ったときは必ずお墓に行こう、と思いました。
隣りに座っている生徒ちゃんに、聞きました。
「お母さん、シーミーが終わって家に帰ると疲れてパタン!と寝ちゃうの?」
「ううん~、これからみんなでお出かけしますよ」
元気すぎる!すごいわ~。
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シーミーのお料理をくわしく知りたい方は↓
「てぃーだブログ:清明祭(シーミー)」
まだシーミーに行ったことがなかった頃のおかめ↓
「シーミー ~お墓の前でピクニック~」